+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
シャオランさんの話を聞くと、あれは魔力を解放した姿だそうだ。
一通り説明してくれたシャオランさんは、静かに部屋を出た。
「レーオーン?」
「なんだ?」
怒りを抑えた笑顔でレオンを睨む。
だがレオンは、気にしない様子で偉そうにベットの上でねっころがっていた。
なんだ、じゃないっつーの!
「いきなり姿を変えるのやめてくんない? お陰でシャオランさんに叱られたし」
「大丈夫だって。これからは、この姿でいるつもりだから」
私の怒りを静めるレオンの笑顔。
自然と自分の顔が赤くなるのがわかった。
「ほんとに?」
「ほんとに。それにこの姿が一番楽だし」
私はあっそ、と言うとレオンから視線を離した。