+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
「電気をおつけしますね」
俺は近くにあったボタンをポチッと押した。
すると、たちまち部屋が明るくなった。
まるで深海に星が堕ちてきたような光景だった。
「うわっ、イイ匂い!」
そういって水樹様は、ベットに顔を乗せて寝ているレオンの頭をペシッと叩いた。
「ん……タコ?」
レオンは眠たそうに瞼を薄く開けた。
タコ…………?
「それ以上タコって言ったら殴るよ?」
水樹様は引きつった笑顔をレオンにむけた。