+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
疲労
俺と水樹を囲むのは、色とりどりの花。
言っとくけど花畑なのは俺の趣味じゃないからな。
水樹が花畑をつくってほしいって言ったから。
「お花……綺麗……」
水樹はうっとりと花を眺めている。
「気に入った?」
疲労がピークの俺は、声にも疲れが滲んでいた。
「うん。ありがと!」
最高の笑顔をむけてくる水樹。
さっきシャオランにむけていた笑顔よりも、可愛かった。
そんな顔されたら、疲れなんて吹っ飛ぶっつの。