+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
       【水樹side】








私は、レオンが出ていってからも、ベットに寝転んだまま天井を睨んでいた。













レオン…………。












【あら、レオンのコトが気に入ったの?】








無邪気な声で笑うお母さん。







悪気は無いようだが、私は少しイラついた。










「そうと言ったら?」








私は、消えてしまいそうな細い声で呟く。











【いいんじゃない? レオンも水樹のコトを気に入ってるみたいだし】








お母さんは、さっきとは違って、しぼんだ声で返事してきた。









姿が見えないので表情はわからないが、







きっとお母さんは、切ない顔をしているに違いない。













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