+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
爆発した怒りをぶつけると、ネウロは、急に笑顔をやめた。
「フッ……」
短い笑い声を残してネウロが視界から消えた。
一瞬にしてまた、目の前にネウロが現れた。
「素直に従えばいいのに」
ネウロの口が歪む。
その直後に、腹部に鋭い痛みが奔った。
グリグリと、乱暴に鋭い刃物のような物が私の体を貫くのがわかった。
床に鮮血が降り注ぐ。
「水樹ッ――――!」
意識が薄れる中、レオンの短い悲鳴が聞こえた。