+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
俺1人で、どうやってネウロと闘おうか考えていると、
ネウロは玩具に飽きた顔で俺を見つめて、一番大きい窓に手を掛けた。
「もう飽きた。さらばだ」
ネウロは大きな窓を割り、外へ出ていった。
俺は難しい顔で、遠ざかってゆくネウロの後ろ姿をみていた。
受けた傷は大きい。
シャオランと俺は無傷とはいえ、
リュオと水樹は倒れるくらい酷い傷を負わされた。
ネウロが本気をだしたら、これだけではすまなかった。
なんせ、あんな奴でも魔界の王だから。