+†ヴァンパイアと紅いアザ†+









眠気がフッ飛びましたよ、はい。






「う、うわ……なんで」





おめめがパッチリだよ。







「水樹様……お気をつけてください」




そのシャオランさんの言葉と同時に、私はゆっくりと床に落ちた。




魔法……だ。





私はシャオランさんのほうを見た。




「あの、ありがとう……ございます」





その私の言葉を聞いたシャオランさんは、ニコリ、と無言で笑った。








「今の、魔法ですか?」




「はい、失礼ながら私が。」







助けていただいたのは私の方なのに、シャオランさんは丁寧な物腰を崩さないから、なんだかちぐはぐだ。




もう、なんかスゴすぎてシャオランさんに後光がさして見えるよ……。










< 24 / 334 >

この作品をシェア

pagetop