+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
眠気がフッ飛びましたよ、はい。
「う、うわ……なんで」
おめめがパッチリだよ。
「水樹様……お気をつけてください」
そのシャオランさんの言葉と同時に、私はゆっくりと床に落ちた。
魔法……だ。
私はシャオランさんのほうを見た。
「あの、ありがとう……ございます」
その私の言葉を聞いたシャオランさんは、ニコリ、と無言で笑った。
「今の、魔法ですか?」
「はい、失礼ながら私が。」
助けていただいたのは私の方なのに、シャオランさんは丁寧な物腰を崩さないから、なんだかちぐはぐだ。
もう、なんかスゴすぎてシャオランさんに後光がさして見えるよ……。