+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
「魔法を使う時って、瞳が光るんですか?」
「そうですよ。紅は縛術、緑は癒し……など、色によって様々ですが」
すごいなぁ……と私は呟いた。
そんな時。
────グ……グキュュルルル
私のお腹がなった。
ものすんごく派手にお腹がなったので、私は誤魔化そうにも誤魔化せず、恥ずかしくて俯いた。
「なにか用意いたしますね」
くすり、と笑う気配がしたあと、シャオランさんは部屋から出ていった。
「は、はずかしい……」
ポツリと呟いた私の声は虚しく部屋に響いた。