+†ヴァンパイアと紅いアザ†+








「今、私と水樹の立場が逆転しているの。


心の中にいた私が、水樹の体を動かして、



逆に水樹は心の中にいるの」









へぇー、お母さんが……。






じゃあ、私は何もできないの?







「そうよ、現に水樹は……喋れないでしょ?」







そういえば、そうだ。





喋れないし、唇は動かない。









「これが、覚醒」









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