+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
そういえば……。
私は不意にリュオさんや、シャオランさんが魔法を使った時に、瞳が光ったのを思い出した。
瞳の光の色……って、なにか魔法と関係があるのかな?
調べたいけど、なんて言えばいいんだろ?
“瞳”?
“光の色”?
…わからないから、そのまま言ってみよう。
「瞳の、光の色…」
すると同じように文字が浮かび上がりはじめて、なんでもありなんだ…、と考えた。
〝【瞳の光の色】:それは魔法の種類を表す1つの目印である。
紅は縛術、緑は癒し、
黄色は攻撃、青は防御、
淡いピンクは魅了、オレンジは通信。
他にもあるが、大まかに分けたものが上記の6種類である。〟
「なんか、凄い……」
私はいつのまにかご飯を食べ終わっていた。
……呼べばいいんだよね?
「シャオランさーん」
「はい。只今お食事をおさげいたします。」
私の声が部屋に響いたかと思うと、気づけば目の前にシャオランさんが立っていた。
い、いつのまに……!?
「も、もしかして、それも魔法ですか?」
「違いますよ」
シャオランさんは笑顔でそういうと、部屋をあとにした。
ふ、不思議ー……。