+†ヴァンパイアと紅いアザ†+









「俺は、時雨を殺した」






眉を哀しそうに下げるネウロ。






芝居か……?







さっきまであんなに俺達を傷つけたばかりじゃないか。








「リュオ、すまない。



俺の命はもう、長くはない」








わかっている。






ネウロの魔力が安定してないのだから。






だから、様子がおかしいと思った俺は、ネウロを追ってきたんだ。












ネウロは、口元の血を手で拭いた。








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