+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
「どこから出てきたの?」
「本からじゃ。」
本から……パートナー?
「あぁ、ちなみにリュオも、パートナーは居るぞ。」
リュオさんのことを知っている……!?
────コンコン
不意に、部屋のドアがノックされた。
「はい、誰?」
「シャオランです」
「あ、どうぞ」
その言葉を言い終えるか終えないかの境目で、ドアが開いた。
シャオランさんは、レオンを見て、ビックリしている。
「レオン……様が、どうしてここに?」
シャオランさんは口をパクパクさせながらレオンに話かける。
「この、水樹とやらの使い魔じゃ」
「水樹……様の?」
シャオランさんは、これまたビックリという顔で私を見る。
「どうか、したんですか? シャオランさんも、レオンも」
事の重大さを分かってないのは私だけらしい。