+†ヴァンパイアと紅いアザ†+





「この本はの、」





レオンが話を始めた。





「この本は、魔力が無いものが読んでも、何も起こらない、例えば人間等がな。」






私も、人間だよ?





「じゃが、魔力があるものが読むと、本が魔力を感じて、その者にあったパートナー、つまり使い魔をだすのじゃ」






「私にはレオンがピッタリなの?」





「そうじゃ。魔力が強いものには強い使い魔、弱いものには弱い使い魔が出される」





じゃあ、レオンは弱いの?




私には魔力がそんなにあるとも思わないし。





「使い魔はみんな動物の姿をしておる。一番強いのは、猫と鷹じゃ。」





「レオンは猫、だよね?」





「そうじゃ。儂がアヒルにでも見えるか? それに、またその猫と鷹にもランクがある」





「儂は、一番強いAクラスじゃ。つまり、水樹もAクラスなんじゃ」






――――え?






私はその言葉を聞いた後、世界が揺れた。





そして、真っ暗闇に包まれた。








私が、A、クラ……ス?








< 34 / 334 >

この作品をシェア

pagetop