+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
「この本はの、」
レオンが話を始めた。
「この本は、魔力が無いものが読んでも、何も起こらない、例えば人間等がな。」
私も、人間だよ?
「じゃが、魔力があるものが読むと、本が魔力を感じて、その者にあったパートナー、つまり使い魔をだすのじゃ」
「私にはレオンがピッタリなの?」
「そうじゃ。魔力が強いものには強い使い魔、弱いものには弱い使い魔が出される」
じゃあ、レオンは弱いの?
私には魔力がそんなにあるとも思わないし。
「使い魔はみんな動物の姿をしておる。一番強いのは、猫と鷹じゃ。」
「レオンは猫、だよね?」
「そうじゃ。儂がアヒルにでも見えるか? それに、またその猫と鷹にもランクがある」
「儂は、一番強いAクラスじゃ。つまり、水樹もAクラスなんじゃ」
――――え?
私はその言葉を聞いた後、世界が揺れた。
そして、真っ暗闇に包まれた。
私が、A、クラ……ス?