+†ヴァンパイアと紅いアザ†+







「赤い……薔薇」





私はそれが呪いの証みたいで、怖くなった。






「何なの……?」






私はゴシゴシお湯の中でこすった。






だけどその薔薇は、更にクッキリ薔薇の形に近づいていくだけだ。






「いや……いやぁ……」









湯ぶねに浸かっているのに、体がガタガタと震える。




















なぜなら、この赤い薔薇の証を思い出したから。













< 64 / 334 >

この作品をシェア

pagetop