+†ヴァンパイアと紅いアザ†+







「「――――記憶を」」






リュオさんとレオンは一緒に叫ぶと、幼い私の頭に手をあてた。





一瞬レオンは悲しそうな顔をしたが、首を振って、集中しなおした。






「「――――消せ」」











その直後、3人を真っ白な光が包んだかと思うと、






また、元の真っ暗な世界に戻って座り込んでいた。







【真実を知ったか?】






「知ったわ」






私の頬に、一筋の雫が流れ落ちた。










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