+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
決意
「「――――え?」」
レオンとリュオさんは、驚いて私を見つめた。
「何を、驚く必要があるの?」
それを言い終えると、また、リュオさんとレオンは、俯いてしまった。
私はレオンとリュオさんの頭に手をおいた。
レオンの白銀の髪、そしてリュオさんの銀髪が風に揺れる。
「だって、レオンとリュオさんは私を守ってくれたんでしょ?」
「だけど――――」
「でしょ?」
私は反対をしようとしたリュオさんの言葉を遮った。
「「――――ハイ」」
「だから、ありがとう」
私はもう一度お礼を言った。