幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?
ヨーダは…、じゃなかった、耀太は、
「じゃ、また来ますんで…」
と、睨み合うあたしと母親の横を気にした様子もなく素通りして、玄関へと向かった。
「あっ、待って、ようちゃん!筑前煮持って帰って」
それにワンテンポ遅れで気づいた母親も、ダイニングテーブルに置かれた紙袋を慌てて掴んであとを追い掛けて行く。
残されたあたしはというと、馬鹿らしくなってまた視線をテレビに移した。
………ん?待てよ…
あたし、肝心なこと聞いてなくない?
今度いつ会えるかわからない耀太。
聞くなら、今しかない。
仕方なく、あたしも玄関へと向かった。
「ちょっと待った!」
「なんだよ、チビ……」
すでにスニーカーを履いた耀太は、20センチは下の位置に居る筈なのに、あたしよりまだ目線が上で。
ついムキになって背伸びでそれをカバーした。
「うっさいよ。
そんなことより、学校ってどこの高校?」
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