幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?
少しだけ照れたように笑った耀太は、最後にまたくしゃっとあたしの頭を撫でて、急ぎ足で階段を駆け降りていった。
残されたあたしはというと………
『同僚以上の感情はない』
『楓にだけは誤解されるのがイヤ』
そんなフレーズが頭の中をクルクル回ってて、それってどういう意味?と、はたと気づいた時には、玄関の閉まる音を聞いていた。
あたしには誤解されたくない=あたしと同じ気持ちを抱いてる……?
いやいや、幼馴染みとして誤解されたくない……?
でもでも………
どうしても自分に都合がいいように解釈してしまいそうになって思いついた。
そうだ!こういう時は瑞穂に聞いてみようっと。
早速あたしは“結果報告”という大義名分のもと、瑞穂に電話をかけた。
「−−-……とまあこんなわけだったんだけど、瑞穂はどう思う?」
ドキドキしながら答えを待っていると、電話の向こうの瑞穂は、わざとらしく咳ばらいをして、あたしが薄々思っていたことを、ズバリと言い放った。
『それってさ、上手く話をはぐらかされたんじゃないの?』
ズキューーーン−-…
(↑痛い所を撃ち抜かれた人)
やっぱり………?
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