幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?





「ほら、見てみなさいよ。
カンタだって呆れてるじゃない。ふ…兄弟喧嘩は犬も喰わないって言うでしょ」





いい加減、自分の非を認めたらどうなの?





いつの間にか、あたしの切ない気持ちは、耀太への不信感に変化していたらしい。






こんな人の気持ちもわからない男が、あたしの好きな人であるはずがない。
ましてや担任だなんて。

親身になって生徒の相談に乗ってたようちゃんは、どこ行ったの?

それとも、あれは演技だったとか?





それなのに、そんなあたしをさらに煽るかのように、鼻で笑う耀太。






「バカか、お前は。
犬が喰わないのは“夫婦”喧嘩だ。“兄弟”じゃねぇよ」





ムッカーーー!






「それぐらい知ってるわよ!
わざと言い換えたんじゃない!」





例えでも“夫婦”って言うのはアレかなって思ったから“兄弟”にしたのに……




「ホンット、女心の“お”の字もわかんない男だね。
いっぱい遊んできたんだから、それぐらい学習しなさいよ!」



「はぁ!?遊んでねぇし!」



「遊んでた!」



「遊んでない!」



「遊んでた!」



「ワン(うるさい)!」






`
< 173 / 344 >

この作品をシェア

pagetop