幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?
2人ってどの2人なんだろう?
若干気になるとこだけど、大きな背中を丸めてひたすらいじける耀太に免じて、今回は聞き流すことにする。
もう、しかたないなぁ…
「わかったよ。
耀太は遊び人じゃない。
どう?これでいいんでしょ?」
ちょっと棘のある言い方をしたあたしに、なんか無理矢理っぽい……と愚痴る耀太。
でもすぐに気を取り直したのか、丸めていた背中をうーんと伸ばし、まだ赤い顔を片手で隠したまま小さくため息を吐き出した。
「まあ、そういうことだ……
ってかさ、俺達、そんな話してたんじゃなくねぇ?」
言われてみればそうだ。
「うん。若宮先生の話だよね?」
「ったく、楓が勝手に騒ぐから、思いっきし逸れてるじゃん」
「うるさいなぁ。もとはと言えば、耀太が…」
「ストーップ!
それ以上言うと、また話が逸れちまう」
………ゔぐ……確かに……
「ちゃんと説明すっから、今度は黙って聞いて」
いやに真剣な眼差しで見つめてくる耀太の気迫に押されて、あたしはただコクコク頷き返す。
「よし、話すぞ」
そんな予告はいらないんだけど……と思いつつ、あたしはまたもやコクコク頷いた。
その頃カンタは、やっと落ち着きを取り戻したあたし達に安心したのか、犬のくせにイビキをかきながらうたた寝を始めていた。
「あのな………」
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