幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?





そして………




グングン縮まる緑ハチマキとの距離。





耀太頑張れ!もう少し!





「………あっ…!!!」





ゴールぎりぎり手前、耀太の体が頭1つ分抜けた時点で、その体が先にゴールテープを切った。





「……や、やったぁぁ…」



「ようちゃん、凄いじゃん!1位じゃんっ!
すっごいカッコイイーー!!
ね、楓ってば、聞いて………って、なに腰抜かしてんのよ、楓…」





湧き上がるスタンドの前を、ブイサインで通って行く耀太達。
そしてそれに歓喜の雄叫びを上げて駆け寄る青ハチマキの群れ。




「へっ…へへっ……
安心したら…力抜けちゃって……」




あたしは一人、スタンドにへたれこんだ状態で、そのお祭り騒ぎをヘラヘラ笑って見ていた。




もう、こんなにド緊張する体育祭は、二度とやりたくない!!!




そう思いながら……-―――








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