幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?
花火大会当日、母親に『着付けなんて無理よぉ』って言われたから、またもやおばさんの世話になった。
「うん、似合う!可愛い!」
薄紫色の浴衣を着たあたしを、おばさんはそう言って何枚も写真を撮ってくれた。
あたしもついつい調子にのって、ポーズをとったりなんかして。
ようちゃんは、相変わらず留守だった。
だから、その写真がようちゃんの目に触れますようにって思ってた。
『なかなかいいじゃん!』
って褒められたかった。
「おばさん、いってきます!」
ゲタを鳴らしながら、集合場所である公園に向かった。
女の子のうち、あたしを含めて3人は、浴衣姿だった。
「あ〜!楓大人っぽ〜い!」
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