幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?






花火大会当日、母親に『着付けなんて無理よぉ』って言われたから、またもやおばさんの世話になった。






「うん、似合う!可愛い!」





薄紫色の浴衣を着たあたしを、おばさんはそう言って何枚も写真を撮ってくれた。





あたしもついつい調子にのって、ポーズをとったりなんかして。







ようちゃんは、相変わらず留守だった。







だから、その写真がようちゃんの目に触れますようにって思ってた。







『なかなかいいじゃん!』
って褒められたかった。







「おばさん、いってきます!」






ゲタを鳴らしながら、集合場所である公園に向かった。






女の子のうち、あたしを含めて3人は、浴衣姿だった。






「あ〜!楓大人っぽ〜い!」







`
< 29 / 344 >

この作品をシェア

pagetop