幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?
眉間にシワを寄せて、マジ悩んでますって顔をしたヒロキに、あたしは思わず吹き出してしまった。
「ヒロキって、妹居たんだ?」
「ああ…、小5の妹。
しかも双子……」
「ええっ!?双子!?
すごい羨ましい……」
一人っ子のあたしからしたら、双子の妹が居るなんて羨ましい限りなのに、ヒロキは、色々うるさいぞ、と顔をしかめている。
でもこれでなんとなく、ヒロキの面倒見のよさに納得がいった。
「それにするの?」
「いや……どうだろ。
アイツら妙にキラキラしたもんばっか集めてるから、ちょうどいいかなって……」
ヒロキの手にあるそれは、確かにキラキラしてはいるけど、小5の女の子にウケるのかは微妙な感じがした。
「小5っていったら、お洒落にも興味が沸いて来る年頃じゃないかな……」
言いながら、あたしは違う棚に陳列されたアクセサリーコーナーへと視線を走らせる。
ちょうどそこに、大人過ぎず、かといって子供過ぎないアイテムを見つけて、ヒロキの腕を引っ張った。
「コレなんてどう?」
「うぅ〜ん……
俺にはさっぱりだけど、楓オススメならコレにする」
ひょいと、あたしが持つシルバーのイルカが付いたチョーカーを手に取ったヒロキは、イルカに埋め込まれた石が色違いになってるものをもうひとつ手に取り、そのままレジへと並びに行ってしまった。
そんな簡単に決めていいの?と呆気にとられながらも、あたしはその間に、中断していたお土産探しを再開させることにした。
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