幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?





コンビニの駐車場で買ったばかりの絆創膏を貼った。





しかも両足3枚ずつ。






どんだけ靴ズレしてんだよって苦笑いしつつトイレに行った笠井君を待ってると、いきなり声を掛けられた。







「お姉ちゃん、何してんの〜?」







うげっ!?
これが噂のナンパ??






突然降って湧いたピンチに、自分の体が硬直するのがわかった。
顔もまともに上げられない。






「ねぇねぇ」






ど、どうしよう!?
早く笠井君帰ってきてよ〜〜!!






下を向いて泣き出しそうになった時、「ぶっ」て吹き出す声がした。





「な〜に固まってんだよ、楓。俺だよ俺」






顔を上げると、そこにはニヤニヤしてるようちゃんが居て。






「………なっ…!」







初ナンパの緊張感と、久しぶりにまともに見たようちゃんの顔に、声さえも出ない。







「お前も花火見に来てたんだな……。
まさか、1人で来たわけじゃないよな…?」






そう言って頭に乗せられた手が、声が、あたしを一気に熱くさせた。







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