幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?





肯定も否定もしなかったあたしは、何度もこっちを振り返るようちゃんに手を振りながら、心の中はどしゃ降り状態だった。






ただ悲しくて。





ただ悔しくて。






ようちゃんの隣がよく似合う麻美さんと、足にいっぱい絆創膏を貼ったあたし。






「お待たせ!ごめんね、トイレむちゃくちゃ混んでて……」





後ろから肩を叩かれてビクッとなった。






「………?どうしたの?足痛いの?」






泣きそうになってるあたしを勘違いした笠井君が、心配そうにあたしの絆創膏だらけの足を見つめてる。







違う、違うの……






初めて目の当たりにしたようちゃんの彼女の存在。






ようちゃんは大人で、あたしの恋心なんて決して届かないって現実を突き付けられた気がした。





届くわけない人。






だってあたしは、ようちゃんにとって“妹”でしかないんだもん……







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