幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?





キーンコーン……






突然鳴り響いたチャイムに、皆渋々といった感じで席に着く。






と同時に、自然に視線がドアへと集中した。






お願いします……
どうかあそこからブルが入ってきませんように……






あたしが熱心にそう思うのには、もう1つ理由がある。



ブルの担当は日本史。
あたしがもっとも苦手とする暗記教科。



成績だってもちろん最低レベル。



わざわざ過去を覚えてなんになんの?って常に思ってるからか、なかなか勉強もはかどらない。



だって記憶力ないしぃ…



もちろん、そんな言い訳が通用するはずもなく、追試常連組のあたし。



そして、このクラスには、なんと同じ常連組が8人は居る。



つまり、日本史の成績が学年中でワースト1のこのクラスには、ブルの風当たりはかなり厳しくって……






ガラッ−−−






きっちり閉じられていたドアが開かれた音に、クラス中に緊張が走った……-――







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