幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?
急いでしかめっ面の瑞穂の元へと駆け寄った。
でもそれは謝るためではなく……
「な、なによ……?」
「瑞穂!約束して!」
「はぁ???」
「あたしと耀太の関係は絶対バラさないって!」
口止めするため。
妄想にかられたあたしに肩を激しく揺さぶられた瑞穂は、目を白黒させて呻く。
「………な…なんで?」
「ピアスを守るため!」
途中の説明を省いていきなり結論を言われた瑞穂は、今度はキョトンとしてる。
今は詳しく説明してる暇はない。
外から大勢の生徒の話し声が近づいてくるのに気づいていたから。
幸い、耀太は5つも上。
同じ中学卒業の子にだって、あたし達の関係が知られてない自信はある。
唯一真実を知ってる瑞穂には、なんとしてでも黙っといてもらわなきゃ!
「ね!約束して!」
「………はいはい。ピアスが理由ってのが意味わかんないけど、親友を売るような真似はしないよ……」
眉を下げて笑う瑞穂に、あたしはたまらず抱き着いた。
「さすが親友〜〜!」
あと残すは耀太本人だ。
さて、どうしたもんか……
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