幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?
あ〜あ……
そんなこと言っちゃって。
耀太目当ての女子が恋愛相談ばっかり持ち掛けてきても知らないかんね。
教卓に両手をついて真剣な表情の耀太。
それを、真剣な眼差しで見つめる生徒達。
はたから見たら、まるで学園青春ドラマみたい。
あたしは気恥ずかしさから、いまいち波に乗りきれてない。
耀太の言葉に、いちいちツッコミを入れてしまったりなんかして。
耀太はどうなんだろ?
あたしが居てやりにくくないのかな……?
じぃっと目で追っていると、やがてバッチリ視線が合った。
よぉ!と、耀太がいつもするみたいに片手を上げてみる。
途端、耀太はぷいと視線を外した。
なぬっ!?
ぷいって何よ!
あたし、これでも自分を犠牲にしてアンタを助けた救世主なんだからね!
むくれたのがわかったのか、さらに外された視線。
………でもまあ、これで耀太も気まずい思いしてるってのはなんとなくわかったよ……
今から1年間、こんな感じがずぅっと続くのかな?
教師の顔をした耀太を見てると、少しだけ寂しい気持ちになった。
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