幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?





「………はっ??」






トンカツをかじろうと開けた筈のあたしの口から、素っ頓狂な声が漏れた。






………今、なんつった…?





横で悠々とウチのご飯を食べてる耀太の顔を、まじまじと見上げる。






「だから…、俺、4月から教師だから…」







「きょ、教師……?」







おおよそ耀太には似合わない単語が、いとも簡単にその口から発っせられて、あたしの箸からトンカツがぼとりと皿に落ちた。







「教師って何?塾のバイト?それとも……動物園?」





「馬鹿か、お前。それを言うなら、調教師だろ?」






いやいや、アンタのいい加減さなら、“調”を勝手に省く可能性だって……







「学校の教師だっつってんの。しかも高校のな……」






“高校”の部分でニヤリと意味ありげに笑った顔が、ゆっくりこちらを向く。






「俺は4月から高校教師だ」







「…………」








うっそ〜〜〜ん!!!







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