ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
翌朝、
別の現場の後輩を助け一仕事した後、
俺は朝から
パチンコ屋の行列の中に身をおいていた。
ふと数時間前の出来事が思い出された途端、
俺は思わず彼女に電話していた。
ちょっと寝ぼけていた彼女。
俺が居場所を告げたら、
「じゃあ私も今から行きます。」
って言ってくれた。
そんな彼女の反応に、
俺は調子に乗っていた。
そして自分自身を見失っていた。
ただその時の快楽を求めた結果だった。
彼女の想いが何処へ向かうのか・・・。
失った存在。
その時はまだ気づかぬ俺だった。