ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
『マジで?!』

オレと山科の声がかぶった。



「何月生まれなん?」と山科。



「11月なんで、まだ32歳ですよ。」



「ご結婚は?」


・・あ、ヤバイ。ついつい聞いてしまった。





「独身です。彼氏募集中です。」



テレながらも彼女はそう答えてくれた。




「じゃ、合コンでも!!」

って

こんなことをついついノリで言ってしまう
自分がニクイ。


この言葉が少しの誤解を与えてる

なんてことも思ってもなくて・・・。





「その前に51年会せななぁ」と

自分自身へのフォローで

そう言い直してから、


山科をチラっとみると、

うんうん、とうなずいている。



・・なんだ?コイツ・・・



その時は気にも留めていなかったんだけど、


このことが、後でオレと彼女を接近させる

きっかけになるんだから不思議だ。







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