ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
「オレとデートするか?」とか
「ヤツ抜きで別でいこや」なんて言う言葉を使って、誘ってるのは明らかにオレだったりするのに、実際にクミちゃんがノリよくそれに反応してくれた途端・・・
オレは弱腰になって・・・。
オレの中の過去の痛い記憶がふと頭をよぎる。
『浮気』
したくてするわけやない。しようと思ってたわけでもないんやけど・・・、魔がさしたって言うんかなぁ・・・。過去にそんな経験が2回ほどあった・・・。
不器用なオレは浮気っていう気持ちではなかった。本気で人を好きになってしまっていたんだ。
もうそんなことは繰り返したくない。嫁のことはマジで愛してるから・・・。オレには嫁も子供もいるんだ・・・と言い聞かせつつも、クミちゃんとの駆け引きを楽しんでいた。