ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
宿に帰って急いでシャワーを浴びた。
ほんの30分ほど離れていた車は、夏の暑さでもうエアコンの名残りもなくなっていて、オレはエンジンをかけてからメールを送った。
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日時: 200X/07/07/ 17:48
差出人: 高岡個人用<…@……>
宛先: …@……<クミちゃん>
件名: Re: 多分私も、普通です
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俺よりも、クミちゃんがいける時間になったらゆーて
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タバコに火をつけてから、オレはクミちゃんからの返信を待つことなく、あまりよく知らないK市を南へと走り始めた。