ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~



暗いトンネルを抜けると、ぱぁっと視界が広がって、そこには雄大な瀬戸内の海と小島。そして美しい姿で迫り来る巨大吊橋。


その景観に圧倒されてオレは思わず声を上げた。

クミちゃんは満足そうにそんなオレの様子をみて笑ってた。



少し山に登って遊園地の前で車を停めた。

そこからあらためて海を見下ろすと、海風が心地良く吹き上げていた。オレはその風景を携帯のカメラに収めた。



「この先に展望台があるんだよ。」ってクミちゃんに言われ、山道を少し走った。


その場所は観光でも有名なスポットのようなんだけれど、遅い時間にしかも車で乗り付けられるってことは地元の人じゃないと到底わからないこと
そんなことにも歓心しながら車を降りると、さっきの巨大吊橋が違った角度で見えたんで、しばらくはそちらに気を取られていたんだけれど・・・。






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