ひと夏の恋～満月の夜から始まった２８日間の奇蹟～

好きな曲をリクエストしてそれに応えてくれるアキラ。


この時間を少しでも切り取っておきたくて、メールのチェックをする風を装って携帯のビデオを起動させてアキラの声をこっそりと保存した・・・。


「クミちゃんは何歌ってくれるの？」

とアキラがリモコンを差し出す。

その手に触れたくて、つい手のひらの大きさを比べたりする私は、やっぱり肉食女子だと実感。



私は基本的に何でも歌うけれど、最近の流行歌はあまりよくわからない。
っていうか単に時代についていけてないだけの話。

それでも今日一日メールをしていたからアキラの好みのミュージシャンは頭の中にインプット出来ていたので必死に歌える曲を探してみたりしてると予定の２時間があっという間に経った。