ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~クミside~~~

柚月とランチを食べた後、
一緒に仕事を探しにハローワークに行って、

そのままファミレスのドリンクバーを取り、タバコをふかしていた。



柚月のケータイが鳴ってちょっと慌しくなる。

友達がトラぶったから少し出てくるわ、と立ち上がる柚月に手を振って、求人情報誌を眺めていた。





「19時前かぁ・・・。アキラ仕事終わってるよなぁ・・・。」


朝イチのメールには返信があったものの、その後連絡がないので、思い切って電話をかけてみることにした。


「もしもし」

「あ、クミちゃん!」





「アキラ・・・?・・・会いたい・・・」





私はアキラの声を聞いた途端、そう言ってしまっていた。







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