ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
「どうした?」
「この道沿いには店がほとんどないんよ。街中走らんと・・・。」
「どうしよう?」
「そうやなぁ・・。もう少ししたら抜け道あるからそこから大通りにでよう」
って言ってくれてそのポイントで曲がろうとしたんだけど、
そこに何やら雰囲気のある店の構えが見えたから、オレとクミちゃんは思わず顔を見合わせた。
「「ここにしよう!!」」
って声がダブってまた笑った。
あ・・・オレ作業着やん・・・。
今更なんだけど、そんなことに気付くオレってやっぱ格好悪い。
でもクミちゃんはやっぱり細かいことは気にしてないようで、賄いの時に「O型?」ってツッコミ入れたことを思い出して1人笑ってしまった。