ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
どのくらいそんな時間を過ごしていたのだろうか・・・。
きっと10分とか20分くらいなものだと思うけれど、苦しいような切ないような・・・でもとても幸せで温かい時間がそこに流れていた。
家の前まで送って行くオレは、自分の心に素直になることを密かに決めていた。
だけどその気持ちをどう伝えていいのかわからなかった。
ズルいようやけどオレには捨てられへん守らなあかんもんがある。下手に何か言うと彼女を傷つけそうで怖かった・・・。
思わず口癖のように「ごめんな・・」という言葉が漏れそうになったその時だった。