ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
カウンターにマスターと談笑している先輩の姿を確認して、私も隣に席をとった。
アイスオーレを頼み一服する。
来週、先輩の町内会のお祭りに手伝いとして参加する予定にしていたので、詳しい場所をプリントアウトした地図をみながら説明してもらった。
「それにしても、クミちゃん元気になったね」
って、入院中何度も見舞いに来てくれた先輩に言われると、すごく嬉しかった。
「これなら戦力になりそうね」
ってお手伝い要員としても安心してもらえたようで、ホッとした。
先輩が去った後もマスターとおしゃべりしながらぼんやりと時間をやり過ごしていた。
18時・・・。
アキラ、そろそろ仕事終わったかなぁ・・・?
なんて考えていたらタイミング良く電話がかかってきた。