ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~


~~~クミside~~~


何度誘うようなセリフを口にしてもアキラは眠たそうにしていたから、それ以上の無理は言えなかった。


それにやっぱり移動は大変だったろうからゆっくり休んで欲しかったのも事実なんだ。


現場の仕事で事故が起きたら大変だから・・・。






だから、せめてもと・・

「明日は会おうよ」

ってそれは約束をとりつけたんだけど、


「いいよ」って言葉のあとに


「これからいっぱいデートしような」



って言うんだもん。






「やった!」


心の中で小躍りしてる私が、つい癖でやっちゃったカウントダウン・・・。





そう、





私は翌日アキラに会えるまでの残り時間を指折り数え始めていたんだ。







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