ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
日中は仕方ないのだけど、仕事終わりの定期連絡からアキラが迎えにきてくれるまでの時間はとてつもなく長く感じていた。
アキラが宿に帰って食事とお風呂を済ませているだけなのに、そわそわと落ち着かない・・・。
19時半。
まだ早い・・・よね?
食事終わったぐらいかな?
20時・・・。
お風呂入るって言ってたよね?
20時15分・・・
連絡だけでもないかなぁ・・・。
20時20分。
「やっぱり今日は眠い」
とか言われたらどうしよう・・・。
秒針が動くことにさえ反応するようなカウントダウンは、その時がくるまで私を煽り立てた。
出かける準備はとっくに済ませて携帯とにらめっこ。
もうすぐ21時になろうかという頃、電話が鳴った。