ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~

~~~クミside~~~

いつもより少し遅かったけど、

19時を回った頃、アキラから電話がかかってきた。



「クミちゃん?」


いつもより少しこもった声。

何かを抑えているような、少し低い声だけど、決して暗い声ではない。




「お疲れ様。もう現場出たの?」


「うん・・・。」


「写真整理できたん?」


「大分めどがついたで」


「そうかぁ。頑張ったんやなぁ。」





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