ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~アキラside~~~
クミちゃんを喜ばせたくて、でも驚かせたくて、ワザと暗い声を出していたオレ。
「ホントに?やったぁ!!」
弾む彼女の声を聴いて満足したオレは、会う時間を決めてから電話を切ったんだけど、
やっぱり彼女の方が一枚上手だとこの後知ることになる。
約束の時間までのほんの少しの時間で、宿の食事をとりシャワーを浴びる。
車に乗って
「今、宿でたよ。」
と連絡をして、いつもの待ち合わせ場所に向かう。