ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
先日来た時と違うのは、今日はすっかり日が沈んでいたということ。
あの日見た燃えるような紅い満月ではなかったけれど、
有明月といわれる少し細くなったその月は、優しい光でオレ達を見守ってくれていた。
繰り返したキスのせいで、オレの中の欲望の塊はもう爆発寸前だった。
「ちょっと、他にも人がいるから・・・」
と制するクミちゃんに触れつつ、車を移動させた。
今夜は、彼女の漏らす吐息や、なめらかな肌や、柔らかい胸のすべてが、いままでよりも色っぽく感じた。
オレは指と唇で、彼女を求め続けた。