ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~クミside~~~
暑い。
夏の暑さととうもろこしを焼く鉄板からの熱。
ビールを飲むそばから、それは汗となって滴り落ちていた。
それでもその感覚は爽快で、アキラからの返信がないことへの苛立ちも薄らいでいた。
辺りがだんだんと闇に支配され、出店の提灯やイベントステージの灯りがようやく映え始める。
そんな頃、ようやく携帯がメールの着信を告げた。
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