ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~アキラside~~~
BBB
クミちゃんからの着信に、ドキっとしつつ通話のボタンを押した。
「仕事は目処ついたぁ?」
ちょっぴり間延びしたクミちゃんの声。
酔っぱらっているのが判る。
「おかげでなんとかなりそうやで。花火は何時からなん?」
「9時からなんよ。遅いやろ。もうその頃は大阪やなぁ。」
「まだそこまで行ってへんかも。ええなぁ、花火。オレも見たいわぁ。」
怒られないと分かったので、くつろいだ雰囲気で会話を続けた。