ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~



その日は雨だった。

雨の高速道路に睡眠不足。

コンディションとしては最悪だ。




だけど、心を急かす会いたいという気持ち。

湧き上がる感情。 



今夜は予定があると言っていたクミちゃんなんだけど、

それでも大好きな彼女が待ってくれている町へ戻るということ。


ただそれだけで、心は浮かれ、K市までの道のりはあっという間に感じられたんだ。





K市を示す看板を目にして、すぐに携帯を取り出した。

7時前・・・。

もう大丈夫だろうと思い、すぐにクミちゃんにメールを送って、オレはとても満たされた気分になっていた。







< 329 / 462 >

この作品をシェア

pagetop