ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~クミside~~~
「おやすみ。」
そういって、電話を切った後もぼんやりと携帯の画面を見ていたら、画面が光った。
それは柚月からのコールだった。
「起きとった?」
なんて茶目っ気たっぷりに言う柚月は、
「今日はアキラと会ってたん?」
と、直ぐに私の近況を尋ねてきた。
「金曜日に会って以来、まだ会ってないよ。」と答える私に
「進展なしかぁ。ってことは、相変わらずヤッてないん?」
「何よ、ソレ?!・・・ってヤッてないけど・・・」
しどろもどろになる私。
「ねぇ、クミは結局どうしたい訳?」