ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
でも・・・。
確かに・・・。
アキラと私は、想いを言葉にして伝え合ったわけではなかった。
だけどお互いの気持ちは痛い程わかっていた。
Hをしてしまってる方が、
『気の迷い』とか、
『一夜の過ち』とか、
そういう言葉で処理されてしまう、
薄っぺらい関係に成り下がるような気がしていた。
「罪なことしてるのかなぁ・・・。」
結局その夜は、明け方までずっとそのことを考えてしまって、熟睡することはできなかったんだ。