ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
しばらくしてTシャツ、短パンというラフな格好に着替えてきたアキラ。
24時間営業のスーパーの駐車場に私の車を移動させてから、彼の車の助手席に乗り込む。
「今日はどこに行こうか?」
というアキラに、
「今夜はT町に行ってみようよ。」
と隣町のS海水浴場を目指して走ってもらった。
そこは、大学生の時に友達と泳ぎに行ったことがあったけれど、普段はあまり来ないところで、私自身も場所はうろ覚えだった。
近い所を走ってはいたと思うのだけれども、いつの間にか行き止まってしまった。